ノアの本 2

 今回注文したノアの本は三冊でしたが、うち一冊は9月くらいに刊行予定となって
いるノア社主 涸澤さんの「やちまたの人」ですから、これは出来上がったら送って
もらうことにいたします。
 今回注文するときに「やちまたの人」にちなんで、「足立巻一」さんのものでもと
思ったのですが、刊行目録に掲載の足立さんの本は、すべて確保済みなので、その他
のものということで、大阪街歩きの参考になりそうな大谷晃一さんの「大阪学文学編」
を確保です。
 これに収録されている「文学碑のある街」というぶんしょうの書き出しは、次のよ
うになっていました。
「世に言われるように、大阪は文学不毛の街か。検証のために、街を歩いて見よう。
 中之島公園の、中央公会堂と東洋陶磁美術館の向かいに、三好達治の碑が建つ。」
 「大阪は文学不毛の街」というのが、世に言われているというのに驚きであります。
この文章が書かれたのは1991年とありますが、何をもってそういう話になるのであり
ましょうか。なるほど、お笑い文化とくらべると、文学は劣勢であるかもしれません
が、それでも不毛というようなことはないでしょうよ。
 ほんと地方都市へといきましたら、半分くらいの街は「うちは文化不毛で」と言っ
ていたりしますが、そんなことはないのでありますね。むしろ文化は地方にあるもの
ですが、なぜかその人たちは、そうは思わないものであるようです。