本日に図書館の新刊棚を見ていたら、分厚い背表紙が眼につきました。
そこには「近代出版史探索」とタイトルがあり、著者は小田光雄さんであります。
手にとって目次を見てみましたら、最初は「奇譚クラブ」が話題となるので
ありますから、格調高い近代出版史ではなくて、すこし道に外れた出版物にも
多くのページをさいているようです。全部で700ページほどのものですから、どの
くらい眼を通すことができるかですが、まあ興味のあるところだけつまみ読みして
もよろしいかです。
この本は、小田さんがブログ「出版・読書メモランダム」のなかで「古本夜話」
として連載しているコラムの、初回から200回目までをまとめたものだそうです。
http://odamitsuo.hatenablog.com/archive
小田光雄さんの本は、当方のところにもあったぞと思って、図書館より戻って
探すことになりです。めったにないこと、これはすぐに見つかりました。
友達の高校同級生というのが小田さんの本を出した編書房主という関係で
「編書房」新刊がでましたら送られてきて、代金を振り込むということが続きまし
た。そんな関係で小田さんの本が、上記のほかにも何冊か集まることになった
わけです。
まさかそれから二十年ほども経過してから小田さんの本を読んでみようという
ことになるとはです。
ちなみに今回の本のあとがきをみましたら、小田さんの前著「古本屋散策」
で第29回「ドウマゴ文学賞」(選者は鹿島茂さん)を受けたのだそうです。
こちらの本は、図書館にはいっていたかな。