待ち時間に本屋へ

 昨日の青春18キップ旅は、目的地に向かう汽車(といってもいいのかな。列車と
いうと複数の車輌がつながっているものだし、電車でもないし、ディーゼル車輌と
いってもぴんとこなからして。)が出発するまで、30分ほど待ち時間がありまし
たので、それを利用して駅に隣接したビルにある本屋さんへといってきました。
 全国チェーンのそこそこ大きな本屋ですが、ここで探したのは、先日から話題と
しているちくま文庫の新刊であります。
残念ながらお目当てのちくま新刊は見当たらずでしたが、これのほかで探したもの
を確保することができました。
 まずは、その一冊。

私の東京地図 (ちくま文庫)

私の東京地図 (ちくま文庫)

 これは買わなくてもいいかなと思っていたのですが、元版にない文庫だけのあと
がきがあることで、購入決定です。
 それにしても「私の東京地図」というのは、いかがなものかと思ったりです。
 元版のあとがきには、次のようにありました。
「本の題名はサトウ・ハチローの戦前の『僕の東京地図』から借りたが、佐多稲子
さんに『私の東京地図』というエッセイがあったのに、あとで気づいた。ご勘弁願い
たい。」
 「私の東京地図」といえば、佐多稲子さんのものが有名でありまして、小林さんは、
タイトルをつける時には、この本のことを知らなかったか。たぶん読んでいないので
しょうね。あれは佐多さんのはエッセイではないでしょうよ。
 この文庫のためのあとがきは、日付が2017年5月吉日とありますが、そこには、次の
ようにありました。
「この<再あとがき>は、もっとゆっくり、こまかく書くつもりだったが、私の入院
のために少々遅くなって、筑摩書房の鶴見さんに面倒をかけることになったのは心苦
しい。」
 今年の5月に入院していたということですが、いまだ週刊文春の連載は再開されて
いないのではないかと思います。はやく元気になって戻ってきてもらいたいものです。