本日は汽車旅へ

 9月に入りまして、青春18キップ利用期間も残り少なくなってきました。先月に購
入した「18キップ」が一回分残っていましたので、これを使って夕張まで行ってきま
した。
 夕張市は、全国でもここだけしかないという財政再建団体でありまして、ひどい
緊縮財政が続いていることで知られています。
 夕張は石炭産出で栄えた街で、1960年には市の人口が11万人だったのですが、それ
から半世紀で、人口は1万人を割り込むところまで落ち込んでいます。そこにもって、
財政破綻でありますので、街にとっての良い材料はありません。
 今回は、街の中心部まで入り込んでいる鉄道(旧国鉄)が廃線となることが決まり
ましたので、その前に一度鉄道で夕張を訪れようと思ったものです。


 駅に着いて、次の便まで四時間ほど時間がありましたので、あちこちぶらぶらとし
ていましたら、市内循環バスが走っていることがわかりましたので、それにのって
観光です。夕張駅から清水沢駅方面へと走って、また戻ってくるのですが、このよう
なバスがどうして走っているのかなと思いましたら、小中学生のスクールバスとも
なっていることがわかりました。
 市内のあちこちにあった小中学校は、次々と統合されていったのですが、現在は市内
に小中一つずつになってしまいましたので、学校の敷地からは方面別にスクールバス
が運行されていて、当方の循環バスにも市内中心部へと戻る子どもたちがたくさん乗り
込んできました。
 この子たちが、この街に長く住み続けることができるようにと祈らずにはいられま
せん。