待ち時間に本屋へ 2

　昨日に小林信彦さんの「私の東京地図」のあとがきを引用していて、小林さんが
この書名をつける時に、佐多稲子さんの本のことを失念していたと書いているのを、
なんとまあという感じで記してしまったのでありますが、よく考えるまでもなく、
当方のブログのタイトルは、小林信彦さんの「本は寝転んで」とかぶっているので
ありました。（ブログを始めようとタイトルを考えた時には、小林信彦さんの本は
読んでいたというのに、まったくそれをぱくっていることに気づいていなかったの
でありますからね。まあ、そういうことってあるんだわ。）
　昨日の書店で購入した本の、もう一冊です。

花のようなひと (岩波現代文庫)

　岩波現代文庫の新刊となります。佐藤正午さんにこのような本があることは知り
ませんでした。元版は岩波からでているということですから、この時代にはあまり
佐藤さんをフォローしていなかったことになります。
　今回の現代文庫は、過去にでた二冊を一本にまとめているのですから、たいへん
お買い得なものです。なかには牛尾篤さんのカラー挿絵がいっぱいはいっていて、
楽しみながら読む事ができそうです。
　この本の最後には、岩波からでる佐藤正午さんの本の装丁を担当する桂川潤さん
の文章が置かれています。これが、また普通の解説とは違って佐藤さんの世界を
伝えているように思いました。