女性への期待

もうずいぶんと前のこと松田道雄さんが「私は女性にしか期待しない」という本を
岩波新書から刊行しました。 その当時は、女性の社会進出がいわれていた時代です
が、早速に購入して読んだものの、内容はすっかり忘れていて、タイトルだけが強く
記憶に残っています。

私は女性にしか期待しない (岩波新書)

私は女性にしか期待しない (岩波新書)

 なんというか当時は、女性のほうが地に足のついた発想ができて、男性よりも平和
的であるということであったのかな。それから二十年近くもたって、国会議員などを
見ると、そのころよりは、少しは女性が多くなっているようですが、目立つのは、
目立ちたがりで過激な右派の女性でありまして、松田道雄さんが期待していた女性と
いうのは、こういうことではなかったろうにと思うことです。
 昨日のブックオフでは、過激ではない女性の本を購入です。
幸福に驚く力 (かもがわCブックス)

幸福に驚く力 (かもがわCブックス)

 この本の巻頭におかれているのは、「橋をかける女たち」という講演でありますが、
あと何日かで二十世紀から二十一世紀にはいるというタイミングでなされたもので、
この世紀から、次の世紀に女たちに求められるものということになるのでしょうか。
「これから二十一世紀に入る女たちにとっての大きな課題は、どうやって男に橋を架け
るかということのような気がします。もちろん国境を越えて橋を架けることは必要だし、
私たちには、これからきっとそれが求められるだろうと思う。いろいろな世代をこえて
橋を架けることも求められると思います。でも、いちばん身近な男あちに橋を架けると
いうことを抜きにしては、私たちは幸福になれないのではないでしょうか。」
 「橋をかける」とは、やんごとなき女性が、かってすえもりブックスから刊行し、
いまは文庫にもなっている本のタイトルにかぶるのですが、そちらのほうは、どんな
内容なのでしょう。