当方が購読している新聞の読書欄は土曜日に掲載となりです。この新聞が
取り上げる本にはあまり気になるものがないのでありますが、これは選書の方
法がよろしくないからではないかといわれますが、それはどうなのでしょう。
珍しく本日の新聞には気になっている本が取り上げられていました。先に
他紙の書評欄で取り上げられていたものが一週遅れで掲載となったものと
なりです。
今から三十年ほど前の話でありますが、当時まだ影響力のあった批評家は、
次のようなタイトルの本を出しています。
ちょうどこの頃、日本社会党の委員長に土井たか子さんがなりまして、女性の
候補を擁立して国政選挙で大きく議席を伸ばして、マドンナ旋風とかいわれました
です。結局は、土井さんは議席を伸ばすものの政権には届かずに、その後で議席を
がっちり減らしてしまうのでした。
女性はもっと国政に進出したほうがいいといわれるのですが、それでも誰でも
いいわけじゃないよというか、むしろ女性が候補の女性に対して厳しい批判を
向けたりすることがあるようです。
最近の広島選出の女性議員さんに対するバッシングも、女性であるがための
バイアスがかかっていなければいいけどもです。男性のほうが寛容で、女性のほう
が厳しかったりしないかな。
女性の議員をもっと増やしたらいいという一般論からいえば、すこしくらいいい
じゃないかと擁護する人はいないのか、といっても八紘一宇といったり、お言葉
なんてことを臆面もなくいう女性議員はどうなのさと思ったりもです。
そんなこんなことを思いながら、この「女性たちの保守運動」の紹介などを
見てみることになりです。この本は、著者の博士論文がもとになっているようで
ありまして、大学に提出した論文のレジュメと論文審査のコメントは、ネットで
見ることができますので、まずはこれからこの本を手にするとしたら、これが
参考となることです。
封建的な身分制度の戦前までの社会と、戦後の民主化と家族の変容、それ
に女性の地位向上、そうした流れのなかで、この時代は揺り戻しの時期である
ようです。揺り戻して、戦前のような社会の仕組みに戻ってしまうことのないよう
にしなくてであります。
しかし、それにしても封建的な関係というか、家父長主義的家族関係というの
はゾンビのようでありまして、自分のなかにも死なずに巣食っているのでありま
す。
ということで、この本が図書館に入りましたら、借りて読んでみることにしよう
と思うのですが、図書館にはいるかな。