2015年は本日でおしまいとなります。
今年は、どういう年として記憶されるのでしょう。
当方にとってはとんでもない総理大臣が好き勝手、やりたい放題をした年という
ことになります。宗主国のためであれば、すこしくらいの憲法解釈からの逸脱は
許されるとばかり、思い切ったことをしたものです。
これに拍手喝采した人もいるのでしょうが、大半の人は日本の将来に危惧を抱い
たのではないでしょうか。
このままで年を越せるのかなと思っていましたら、急転直下で大韓民国との間で
外相が握手をすることになったとのことです。あれもこれもすべて宗主国の指示な
んでありましょう。わかり良いといえば、きわめてわかりよいことであります。
となると来年に予定している宗主国の大ボス選びが気にかかることでありまして、
まさか不動産王が候補に選出されたりはしないでしょうが、世界的な規模でなんでも
ありというか、たがが緩んできていることです。
今年の後半は、金子兜太さんが書いた「アベ政治を許さない」をずっと家に掲げて
おりました。本日をもって、ひとまずこの「アベ政治を許さない」の掲示は下げるこ
とにしますが、「許した」わけではありません。
いろいろな局面で、今年よりも来年のほうが厳しそうでありますが、それでも希望
を持って来年にのぞみましょう。
最後に本日手にしていた新聞に、次の文章がありました。
「たしかに憲法九条を改める準備は進行し、同時に国民の半分の抵抗も顕在化してい
る。日本国が公然と戦争をする国になるか、ならぬかの選択は、わが国民の日常生活
に影響するところが大きいだろう。国民の側からすれば、総選挙の争点を景気に集中
して憲法に全く触れないのは、一種のする替えとみえるかもしれない。それを自民党
側からみれば、巧妙な選挙戦略だろうということはすでに言った。民主党からみれば、
憲法についての立場は、あらかじめ自民党のそれと大同小異であったから、それを
争点にできるはずもなかった。
しかし国民ひとりびとりの意見がそういうことなのだろうか。」
上に掲げた文章は「選挙の後に」というもので、筆者は加藤周一さん。この新聞は
2005年9月21日のものでありました。これから10年でありますが、加藤周一さんの
射程距離は長い。