最近買った本など

 ここ十日ばかりで購入した本についてであります。この十日で本屋に足を運んだのは
わずかに二回ほどでして、これはいかにも少ないことです。結局のところ本屋で手にし
て、なかをぱらぱらとみて、これなら読めそうと購入した新刊本は、次の一冊のみと
なります。

 この本の帯には、次のようにあります。
「蒐集という奇妙な情熱 マイセン磁器の蒐集にすべてを捧げた男が人生の最後に残し
たミステリーとは?」
 翻訳は池内紀さんで、文章のリズムがよろしです。早く読みたいなと思いながら、
なかなか読む順番がまわってこないことで。
 ネットの古本としてほとんどただ同然(送料代に本の代金も含まれているのか)で
入手したものもありです。
狐狸庵閑話 (新潮文庫)

狐狸庵閑話 (新潮文庫)

 当方が高校生の頃に、同じ下宿で生活していたおじさんが「オール読物」「小説新潮
を定期購読していて、これを読み終えると捨てていたので、それを拾ってきては読んだ
のものに、「狐狸庵閑話」や「百鬼園随筆」がありました。「百鬼園随筆」は講談社から
でた全集や旺文社文庫を買いそろえましたので、いまでもすぐに読めるようになってい
ますが、「狐狸庵」のほうは、大笑いして同級生などに面白いからとすすめたわりには、
手元に本は残っていなくて、「堅井雲子」さんとのやりとりを、また読んでみたいと
思っておりました。これがなかなか行きつけのブックオフではみつからず、結果として
ネットで購入することになったものです。
 次もネット古書店で購入したものです。
言わなければよかったのに日記 (中公文庫)

言わなければよかったのに日記 (中公文庫)

本の雑誌」10月号「日記特集号」で、3人の方があげていたものです。こういうもの
があることすら知りませんでした。この文庫本の解説を書いている尾辻克彦さんは、
「私はこの標題の本が、北海道放浪から帰ってからその話を書いたエッセイ集だと思っ
ていた。私はそれを読んで感動したのである。」と記しています。もちろん、この放浪
から戻って深沢さんが書いたエッセイは、この「言わなければよかったのに日記」には
収録されていません。
 この「北海道放浪エッセイ」は、本当にあるのか、あるとすればどこかに収録されて
読むことができるのかですが、このエッセイのことをすこし検索でもしてみることに
いたしましょうぞ。