本日は本屋へ

 先日、話題にした中公文庫の新刊「本のなかの旅」を求めるために、本日は本屋へと
足を運びました。中公文庫がコンスタントに入手できる本屋までは、自宅から車で20分
ほどでありますから、なかなか簡単にはいくことができません。
 この本屋では、目指す文庫本を確保入手することができたのですが、それに加えて
ちくま文庫の一冊も購入です。一昨日に、「最近どうもちくま文庫でこれ買わなくては
というものが減っています。」と記したばかりでありますが、これは当方の目配りが
足りなかったかもしれないと、すこし反省。
とはいっても、これは加藤周一さんの「夕陽妄語」のことではありません。

 本日に現物を手にして、なかをぱらぱらと見て購入を決めたのは、次のものでありま
した。 そういえば、過去にもこの方の同じような本がでていたのですが、これは買っており
ませんでした。手にしてもいなかったかもしれません。気にはなっていたのですが。
赤線跡を歩く―消えゆく夢の街を訪ねて (ちくま文庫)

赤線跡を歩く―消えゆく夢の街を訪ねて (ちくま文庫)

 それがどうして、本日は購入することになったかというと、なかをぱらぱらとみまし
たら、当方の住む町の風景の写真を見出したからですね。
その昔には、当方の住む町にも遊郭があって、それが戦後には赤線となり、それが廃止
となってからは、徐々にちょっとかわった普通の町になってきました。
 当方がこの町に住み着くようになってからは、この一帯は、すこし古いつくりの間貸
しやが何軒か残っていました。仕事場の先輩には格安ということで、かっての遊郭の建
物の部屋を借りている方がいました。飲み屋街に近く、それなりに便利であったのです
ね。
 「消えた赤線放浪記」の元版は2005年ミリオン出版からでたものとあります。文庫化
するにあたって、再訪しての記録が増補されています。これも含めてうれしい一冊であ
りました。
 これなども「本のなかの旅」というにふさわしい一冊でありますね。