小沢信男著作 187 亀山巌

 「あの人と歩く東京」の次に刊行されたのは、次のものです。

 「EDI ARCHIV  亀山巌」1997年8月20日  エディトリアルデザイン研究所刊 
 名古屋豆本の版元でありました「亀山巌」さんについてのエッセイをまとめたものと
なります。エディトリアルデザイン研究所は、松本八郎さんがやっておられたデザイン
事務所で、ここからは雑誌「サンパン」がでていましたが、それがこうじて出版社
「EDI」となります。
「EDI ARCHIV」は同じ装丁でシリーズとなり、次の4冊がでました。「サンパン」の
広告ページによります。
 牧野英二  保昌正夫著 作家 牧野信一と、その実弟 牧野英二(作家、「モダン
             日本」の編集長)に関するノート
 亀山巌   小沢信男著 画家にして作家、自ら遊民と称した多能の人 亀山巌を、
             作家小沢信男の眼が解題する。
 岡本芳雄  曽根博義著 戦後の純粋造本で名高い細川書店と、その主宰者・岡本芳雄
             の全貌が、今、明かされる。
 太田英茂  多川精一著 太田英茂は、広告界の先駆者であると同時に、原弘や木村
             伊兵衛らの育ての親だった。 

 このシリーズは、すべて同じ装丁ですが、著者本が用意されていて、その分は、背文字
がことなっています。小沢さんの本の場合は、「昨日少年録 その1 亀山巌」と記され
ています。
 これに収められているのは、四篇で、初出はつぎのとおりです。
  亀山巌と名古屋豆本        「サンパン」二期3号 1997年4月
  「神の貌」を読む         「象」18号 1994年春
  艶本人生 坂本篤という人がいた  「日本古書通信」1996年11月15日
  長寿のプチ・フランス       「象」4号 1989年9月