小沢信男著作 144  東京下町親子二代

 高田行庸さんという写真家の作品に、小沢信男さんの文章を添えたのが、次の著作
です。
 写真集「東京下町親子二代 本所」 写真 高田行庸 文 小沢信男 発行 童牛社
 定価 3090円  1992年4月15日初版第一刷刊行
 AD 松本八郎 / デザイン・藤城雅彦 エディトリアルデザイン研究所

 小沢信男さんの著作というよりも、これは高田さんの写真集に、小沢さんが文章を
寄せたものとなります。
 この本のなりたちを、高田さんが前書きで、次のように記しています。
「この写真集は、1979年に銀座・キャノンサロンで開いた『下町・本所・親子二代』
と、十二年後の1991年に同じ会場で開催した『あれから十年 下町・本所・親子二代』
の、二回の写真展からまとめたものです。・・
 これらの写真のモデルは、本所の私の自宅を中心に、半径三百メートル以内に住む
私の隣人たちです。思いつくままに撮りはじめたら、これだけバラエティ豊かな職業と
その家族が集まりました。十二年という時の流れの中に、”十年一昔””十年一日”を
確認する写真集になったと思っています。」
 本の表紙カバー写真は、本所のそばやさんの父と息子でありますが、裏表紙カバーは、
その十二年後となります。