2010 夏の読書 2

 今年の夏に読んでいる本でありますが、本日の文庫本二冊は、7月に東京へといった
時に目黒駅ビルに入っている有隣堂で購入をしたものです。
 目黒駅に降りたのは、白金にある庭園美術館に「有元利夫展」を見物のためであり
ましたが、この駅は、今から20数年前東京で勤務していた時に、通勤で利用する駅で
ありました。目黒から山手線で代々木へとでて乗り換えて四谷駅からは歩いて仕事場
までいっておりました。
 この通勤経路にあって、当方が仕事の行き帰りに立ち寄った本屋は、目黒駅ビルに
あった「ブックス栄松堂」、四谷から事務所の間にあった麹町「山王書房」、そして
渋谷で途中下車した時の「旭屋書店渋谷店」でした。(昭和62年から平成元年までの
ことです。)
 数年前に渋谷にあった「旭屋書店」が閉店したとの記事をネットで見たのですが、
ほかの店は、その前に姿を消したものか、いまはどの店も残っておりません。文庫
などに書店カバーをかけるのはあまり好みではありませんが(カバーをすると、
それがなんの本であるかわからなくなるせいもあります。)、今はなくなって
しまった(はずですが)ブックス栄松堂目黒店の書皮をなつかしく見ています。
(栄松堂で検索をかけると、目黒駅ビルでヒットするのですが、先日は、ここに
店はなくて、それで別棟にある有隣堂に立ち寄ったのです。)
 目黒駅近くのさんま坂には、丸谷才一さんがお住まいで、この栄松堂にも立ち
寄っていたのでしょうか、ちょうど「樹影譚」がでたころで、この店には、丸谷
さんのサイン本が平積みとなっていたことが記憶に残っています。こじんまりと
していい店であったことです。手近にあった栄松堂のカバーがついた文庫本は、
岩波の「未来のイブ」上巻でした。85年4月に、久しぶりに増刷されたものを購入
したのですが、これは増刷と同時に確保しましたので、栄松堂で買ったものでは
ないですね。
 今回、目黒記念として購入した文庫本は、以下のもので、どちらも暑くても
読めるような内容のものです。

雨の日はソファで散歩 (ちくま文庫)

雨の日はソファで散歩 (ちくま文庫)