2010 夏の読書

 この夏は、例年になく猛暑がつづきます。7月末に東京へといって絵画展を
見物してきたのですが、この時は、すでに猛暑月間が始まっていました。
いつから最高気温35度超えというのがスタートしたのか、当方はわかっており
ませんが、いつまでこの暑さは続くのでしょうか。( 当方の住む地方は、
夏でも30度になることはまれで、ほとんどの家庭はクーラーを設置していない
のですが、このところは湿度が高くて、それなりに不快な日々となっています。)
 ただでも暑いのに、さらに不快感を増すような出来事がいろいろとあって、
なんともいやはやです。
 東京にいった時に、新刊で購入したものを、やっとこさで読み上げて、これが
今年の夏の読書です。

ツバメ号とアマゾン号 (アーサー・ランサム全集 (1))

ツバメ号とアマゾン号 (アーサー・ランサム全集 (1))

 上に掲げたのは、昔のランサムシリーズ本の装幀で、実際に購入したのは、岩波
少年文庫版であります。(どうして少年文庫版は、あのような表紙カバー絵なの
だろうかと思っていましたら、海外の版が、このカバー絵なのだとどこかにあり
ました。)
ツバメ号とアマゾン号(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)

ツバメ号とアマゾン号(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)

 学校の夏休みにあわせるようにして刊行された文庫版は、どのように、日本の
小中学生に受け入れられたでしょうか。夏休みは受験のための塾通いという小学
生ほど、アーサー・ランサムの世界に遠いものはないようにも思えますが、
一週間、塾の休みがあったら家族とキャンプにいってアウトドアの生活を楽しみ
たいとは、都会の小学生も思っているのでしょう。
 ランサムの作品は、昔のイギリス小説でありますので、ゆったりとした時間の
流れでありまして、劇画のようなテンポではありません。この作品は、内容とし
ては、小学5、6年以上むけとなっていますが、すこし小説を読み馴れていなく
ては読み終えるのは大変かなと思ってしまいました。(当方が、すこし苦戦しな
がら読んだせいもあります。)
 今の当方は、作中人物の親の世代もはるかに過ぎてしまっているのですが、
作中人物の親の立場であったら、こどもたちを信頼して、こどもだけでこの
ような冒険旅行(?)へと送りだすことができたでありましょうか。