一年の計は

　元日の新聞は、出版各社の大きな広告をみるのが楽しみであります。
当方が、本日見ることができたのは朝日新聞だけでありまして、ほかの毎日、読売では
どのようなことになっているのか、気になるところです。
　元旦の新聞に「読書特集」のようなものがあればいいと思っていたのでありますが、
朝日「第四部」は「読むスタイル」というもので、すこしは読書特集の雰囲気がいたし
ました。
　本日の朝日新聞広告で目を引いたのは、集英社の全面広告であります。
新聞いっぱいに「吉田秀和」さんのポートレートでありまして、これはインパクトが
ありました。この広告は、他社にも掲載されているのでしょうか。（吉田秀和さんは、
数年前に奥様を亡くした時に、文章を書くことができなくなったといって、朝日の
「音楽展望」をお休みしたのですが、よくぞ復活したものです。）
　集英社の「すばる」巻頭に吉田さんがエッセイを連載するとなったときは、どこま
で続くのかと思いましたが、今回の広告には１月５日に「永遠の故郷　真昼」が刊行
されるとありました。これがシリーズの三作目となるものですが、いつまでも続いて
ほしいものです。

永遠の故郷 真昼