来月の新刊から

 先日届いた「ちくま」8月号で、新刊予定を見ていましたら、次のものを発見です。

文庫本を狙え! (ちくま文庫)

文庫本を狙え! (ちくま文庫)

 とうとうというかいよいよというか、やっとというか「文庫本を狙え!」が文庫化
されます。「ちくま」にある紹介文は、次のようになります。
「20年に及ぶ週刊文春の名物連載『文庫本を狙え!』。そのスタートから4年間・
171話分を収録。文庫出版をめぐる生きた記録。」
 坪内ファンには良く知られていることですが、週刊文春の「文庫本を狙え!」と
いうのは、これまで何回か単行本化されています。
文庫本を狙え!

文庫本を狙え!

文庫本福袋 (文春文庫)

文庫本福袋 (文春文庫)

文庫本玉手箱

文庫本玉手箱

 最初にまとまったのは晶文社からでた「文庫本を狙え!」で、これは第18回から171
回までとなります。そのつぎは「文庫本福袋」でありまして、これには172回から365回
までを収録しています。そして最後にまとまったのが「文庫本玉手箱」で、これはいま
手元にありませんが、2009年にまとまっています。
 それからすでに7年も経過していますので、そのあともまとまってもよろしいと思われ
ますが、そのへんについては情報がありません。
( 次のブログが、坪内さんの雑誌コラムのタイトルをずっとフォローしてくれていて、
大変参考になります。 http://d.hatena.ne.jp/YokoiMoppo/  )
 来月でる「文庫本を狙え!」のどこが画期的かといえば、これはこれまで「文庫本を
狙え」シリーズ化から除かれていた1回から17回までが、晶文社版にあわさって文庫本
となるところでありますね。
 晶文社版刊行から16年が経過してやっとこで完本「文庫本を狙え!」その1が誕生す
るということになります。どうして1回から17回までがのぞかれているかは、晶文社
のあとがきをご覧下さいですが、1回から17回は、次の本に収録されています。
シブい本

シブい本

「シブい本」は、坪内さんが尊敬する編集者萬玉邦夫さんの手によるもので、この本を
編集するときに坪内さんと萬玉さんのやりとりが、晶文社版「文庫本を狙え!」のあと
書きにあるのですが、今回の文庫本には、このあとがきも収録されるのでしょうか。
 それにしても、文藝春秋社は、「文庫本を狙え」の単行本化にはあまり熱心ではない
ようですね。