ちくま 全集の刊行予定

 筑摩書房のPR誌「ちくま」2月号には、全集、シリーズの刊行予定という
のがのっています。なんとか刊行の見通しがついて、明るい展望をお知らせ
できているとこもありますし、うーむこれは大丈夫かと思うものもありです。
 この号に掲載となっているもので、小生が定期購読をしているものはないので
ありますが、じっと待っている人のことを考えると、早くだしてあげてねと
檄をとばしたくなるのです。
 「 立原道造全集 第4回 第4巻  この巻は立原の全集としてははじめて
建築図面、パステル画などの写真図版を多く収録する予定で、本年六月の刊行を
目指して編集作業を進めております。」
 ここまでどのくらい待っているのかわかりませんが、立原ファンであれば、
これは待つに価しますね。これを定期購読している読者の年齢はそうとうに
たかそうですので、早くしなくては間に合わないぞともおもうのです。
でも、あと半年のうちにはけりがつきそう。
「以下の全集・シリーズについては、刊行が大幅に遅れる見通しです。誠に
申し訳なく存じます。」とあってあがっているのは、次のもの。
・ 「坂口安吾全集 最終巻 別巻 」
・ 「新校 宮沢賢治全集 最終巻 別巻」
・ 「吉川幸次郎全集 最終巻 別巻」
・ 「マラルメ全集 最終回 1巻」
・ 「W ペイター全集 最終回 3巻」

 このように広告がのるということは、以上のものはまだ刊行を断念していないと
いうことですから、定期購読のかたはあきらめないでくださいということですが、
このなかで、とまってしまってから一番時間が経過しているのは、どれでしょう。
吉川幸次郎全集なんて、ずいぶんとむかしにでていたように思いますが、別巻が
企画されたのは、何時頃でありましょう。
 そういえば、以前にもこのブログで記したことがありましたが、小生が定期で
購読しているものでは、平凡社加藤周一著作集が一冊でていなくて完結して
いないのでありました。
 どなたかのブログをみてたら、岩波文庫でもセット物で完結していなくて、
途中でなかば打ち切りとなったかっこうのものがあるとでていました。
息のながい企画物というのは、出版社も試されることです。