「考える人」20号 2

「考える人」07年 春号 の「短編小説を読もう」という特集号をぱらぱらと
めくっていましたら、そのむかしにあった「Switch」文学版という雑誌のことを
思い出しました。あの雑誌は、この「考える人」よりもひとまわり大判でありま
して、しゃれていたのですが、5冊くらいでて終わったようです。
 今回の特集では巻頭に丸谷才一へのロングインタビューがありますが、これでは
もと文芸春秋社の役員 湯川豊さんが担当していますが、「Switch」では新井敏記が
こうした役目をつとめていました。たぶん、この雑誌に必要なのは、エディターの
存在感ではないでしょうか。たしかに編集者は黒子がのぞましいとはいうものの、
ここまで姿が見えなくなっては、各号ごとに、どっかの編集プロに委託をして制作を
しているとしかみえませんですね。「ユニクロ」の広告ばっかしが目立つようでは
やはりさびしいことで、編集後記とか編集スタッフの名前くらい目に付くところに
のっけてほしいものです。