本日も「図書」を読む

 仕事場に昨日に届いた「図書」3月号を持参して、昼休みに
うとうととしながらページをめくっておりました。鶴見俊輔
青柳いづみこ中井久夫という強力な連載が、今月も健在で
あります。
 一番、最初に図書を定期購読をはじめたのは高校生のころで
ありましたので、40年くらいにもなるのでしょうか。当時は
年間の代金が百円であったかと思います。一万円をいれると
百年分になるとかで、代金を払い込んだ人もいたようです。
今になっても、会社は健在でありますから、1万円を振り込んでも
無駄にはなっていません。
いつからか、一月の定価が百円となっていますが、それにしても
おやすいことには違いありません。
 中井久夫さんの連載のタイトルは「言語は風雪に耐えなければ
ならない」というものですが、どのような話題でありましても、
すばらしい文章をものにする希有の文筆家という気がします。
このくらいになると、読む方の頭の悪さを忘れさせるというほどで
あります。ずいぶんと難しいことが、頭にすーっとはいって
くるところは、北海道はニセコのスキー場で、スキーをしてみたら、
雪質がよろしいせいで、スキーがとても上手になったような気分に
なるのと同じようなことでしょうか。