石井桃子 祝百歳記念2

 昨日に新聞には石井桃子100歳記念フェアが開催されるという
福音館書店」の広告がありまして、その広告には岩波書店と福音館の
合同企画とありました。合同というわりには、福音館書店の本の広告しか
ないのに、はてなと思ったのですが、これは他紙に岩波書店の広告は
まわったということでしょうか。それとも、3月10日のお誕生日に
あわせての企画広告があって、それをお楽しみにということでしょうか。
 そう思っていましたら、本日に届いていました岩波書店の「図書」3月号は
石井桃子さん特集」をやっています。小生の手元に届くのに日数が
かかるせいもありまして、この特集を昨日に目にしていたら、昨日の
ブログはまた違った内容になったろうと思うのでした。
( 図書では、松居直、今江祥智、中川季枝子が対談して、編集者としての
石井さんの功績をたっぷりとかたっています。)

 「図書」の巻頭の書く人というコラムでは、百歳となる石井さんの
文章を読むことができます。百歳の人が書いたものを読むことができる
なんてなんという幸せなことであるのかです。 

「 先日、幼いころの様子をはなしていたとき、三つ子の魂百まで、
ですねと相手に言われ、ああ、ほんとうにそうだと思った。
 こどもの本は根源的な人間の本であるという私の信念は、あの祖父の
懐ですでに私のうちに生まれていた気がしてならない。百歳を目前にした
いま、私はだれよりも深くこの言葉に感じ入っている。」

 百歳にならなくては、だれも実感をもっていうことができないことで
ありまして、このことばを、どうすればよくわかりますということが
できるのでしょうか。