年相応の読書

 先日の新聞広告に「特集 年金をおぎなう働き方」という見出しが目に入り

ました。この広告は雑誌「明日の友」のものでありまして、元「友の会」会員の

家人は、「友の会」を離れて長いのでありますが、現役会員、または辞めた会員

のお仲間との付き合いを継続で、今は「明日の友」を定期購読です。

 家人にこの広告のことを話ましたら、もう届いているよとのことで、それを見せ

てもらうことにです。

 「明日の友」は、「婦人之友」のシニア版でありますので、家計管理をしっかり

というコンセプトは柱となっています。シニア版ですと、それに生きがいとか健康

というのが加味されて、子育て話題はほぼでてきません。

 ということで、今回の特集の「年金をおぎなう働き方」をのぞいてみることにで

す。こういう特集にでてくる皆さんは、アクティブで生き生きとしているなと思うこと

で、男性も数人でてきます。北海道の方で、元は図書館司書であったが、いまは

新聞配達とシルバー人材センターで働いているなんて方もいらして、毎月の年金

額とパート収入の明細もあって、そうか、これでいくと当方は恵まれているのだなと

思いながら、感謝しつつ拝読です。

 この男性(74歳)の記事の最後のところは、次の言葉でまとめられていました。

「自分が働いて得た収入を自由に使えるのは最高です。他人との比較は考えず、

現役時代のようなストレスもない今はバラ色です。」

 「他人との比較は考えず」というのができそうで、できないことでありますね。

(この方は、それなりの経歴の方であるようで、現役の時とまったく違った働き方

をするというのが、できそうですが一番難しいです。)

 今回の「明日の友」には、「『貯筋』運動で健康寿命を伸ばす」という特集も

あって、これは当方も日々取り組んでいるものであります。まだ年寄りでは若手の

部類ですので、これは流し読みでおしまい。

 北村薫さんが「本と幸せ」というエッセイを連載しています。(北村さんは、当方

が購読しているものでは、「本の雑誌」、新潮「波」とこの「明日の友」に寄稿です)

 この号で取り上げている本は、山崎光夫さんの「薬で読み解く江戸の事件史」

というものでした。

 北村さんの書き出しです。

「その人でなければ書けないものを書く 作家の存在意義はそこにあります。

医学・薬学にかかわる、山崎光夫の仕事が、まさにそれです。」

 当方はつい最近まで、このような作家さんがいらっしゃることを知りませんで

した。北村さんの上の書き出しを見て、反応したのは、昨年にこの方がTV番組

でていて、それを目にしたからでありました。そのときに、検索してすこし頭に

残っていました。

 なじみの薄い分野についての作家さんでありますが、登場した番組はテレビ

東京の「なんでも鑑定団」でありまして、ぼーっとしてTVを見ていてはだめです

ね。