なんとか現状維持か

 本日は年に一度の健康診断で、昨晩の夕食後は絶食で臨むことになりです。

数年前の検診ではメタボにひっかかってしまい、それからはそれまでの速歩の

ウオーキングにかえて、トレーニングジムへといってウェイトと有酸素で汗を

流すスタイルにかえて取り組んでいます。

 週に2,3回のトレーニングを一年半くらいはやっていますので、それなりに

メタボではなくなってきているように思うのですが、健康診断は一年に一度の

評価を受けるようなものです。

 結果は、全体として昨年同様でありまして、善玉コレステロールが基準よりも

すこし下にあるのは改善されてませんでした。この数値を改善するためには適度

の運動が効果があると説明されるのですが、そこそこきつい運動をやっていても

改善は見られずです。

 まだ若いころはすこしでも運動を継続して取り組めば、すぐに数値は改善され

たのですが、このくらいやって現状維持がやっとというのは、やはり加齢が原因

でありましょうね。

 どこぞの損害保険の広告で、事故も起こしていないのに保険料が高くってという

ものがありますが、当方の年齢になりますと、加入しているだけで毎年保険料は

上昇をするのでありますね。

 とはいうものの数字が現状維持で、要精検にもならないのはめでたいと、検診

からの帰りには、行きつけの本屋に立ち寄って、文庫を購入することにです。

ちょっと足を運ぶことができたいなかったこともあって、あちこちの文庫の新刊

が並んでいましたが、本日に購入したのは、次のもの。

 山崎佳代子さんの本は、これまで図書館から借りて読んだことがありましたが、

購入したのは初めてのこと。それにしてもこれが文庫になるというのが、最近の

ちくまでありますね。当方の机の上には、2002年にでた「鳩よ」がのってい

るのですが、これの特集は「斎藤美奈子の文芸批評 L文学宣言」というもので

す。L文学とは、女性読者に元気を与えるものとありますが、それはたぶんメタボ

の男性にもであります。

 この時の「鳩よ」の編集長さんが、それからとんとん拍子で階段を駆け上がっ

て、いまや「筑摩書房」の代表でありますからして、L文学がますます隆盛なのも

うなずけることです。

 山崎佳代子さん、斎藤美奈子さんはともに1956年生まれとあります。同年

生まれの男性作家さんでも気になる人はいるのですが、当方の好みは女性作家さん

の方が多いようです。(笙野頼子さんもいますからね。)

 山崎佳代子さんは、北海道大学でロシア語を学んでから、ユーゴスラビア政府の

留学生に応募して、彼の国にわたり、サラエボ大学などで学び博士号を取得。

 この間にユーゴスラビアは内戦を経て分裂し、現在はセルビア共和国ベオグラード

に居住だそうです。

 このようなプロフィールを見ていますと、須賀敦子さんに雰囲気が近いのかなと

思ったりですが、それはどうなのでありましょう。

それにしても、これを機に山崎佳代子さんのものが文庫化されるとうれしいこと

です。