はじめての雑誌

 ずいぶんと昔からでている雑誌で、何度か手にとったことがあるようなないような
記憶があいまいでありますが、その雑誌を本日はじめて購入しました。

 新聞広告で、これの特集のことを知り、それで一度のぞいてみようと思ったもので
あります。「クリエーターを触発する、軽井沢の森へ。」という特集ですが、まあ
なんと当方に似つかわしくないものでありましょう。
 ちょっと軽井沢が気になる事情がありまして、そのタイミングで軽井沢を特集して
いるということで、手にしたのですが、いかにも広告収入で成り立っているような
雑誌で、スノッブ感満載でありますね。年金生活で、時給870円のパートじいさんなど
は相手にしていないかとも思いますが、まあこの雑誌を読む人のほとんどは、これに
でてくる高級時計や輸入車には縁がないでありましょうよ。いいちこはリーズナブルな
価格でありますが、当方は酒を飲みませんのでね。
 それはさて、軽井沢であります。当方も、その昔に東京で営業をしていた時、北海道
の札幌周辺の夏の気温は、ほとんど軽井沢と同じくらいなんですよと、軽井沢の夏を
知らずに話をしておりました。その話を聞いていた人は、北海道も軽井沢もともに知ら
なかったかもしれません。
 軽井沢が特別な場所であるというのは、学者さんとか文学者などが夏の別荘をもって
いたからうかがえるのですが、もちろん最初に別荘をかまえたのは、欧米人であり、
それについではかっての財閥の人たちであったのでしょう。
 そういえば、らしくない軽井沢人に後藤明生さんがいましたです。とはいっても、
後藤さんは信濃追分宿でありまして、そこに山小屋をもっていて、夏の間はそこで
執筆していたとありました。その頃の代表作に「吉野太夫」があります。
吉野大夫 (中公文庫)

吉野大夫 (中公文庫)

 この「Pen」の特集により近いものといえば、松家仁之さんの「火山のふもとで」で
ありましょうか。
火山のふもとで

火山のふもとで

 この特集には、「火山のふもとで」の建築家のモデルといわれる吉村順三の自邸と、
軽井沢に残した作品が掲載されていて、これは「火山のふもとで」をまたのぞいて
みたくなることです。