「ちくま」は姉妹の重連

 年が改まって「ちくま」は表紙絵は市川春子さんのものとなりです。

 市川さんって誰だと思って検索をかけたら、大学入学時に北海道に移住して、

そのまま札幌に住んで創作活動を行っている方だそうです。このような方がいるの

かと初めて知りました。

 漫画家さんであるとのことで、代表作に「宝石の国」というものだそうです。

 市川さんは、「ちくま」が表紙を依頼するのですから、これからメジャーになって

行く人なのでしょうね。

 そういえば、「ちくま」の書き手の半分くらいは女性という感じでありまして、さす

がに発行者が喜入冬子さんだけのことはある。当方が喜入冬子さんのことを知った

のは、マガジンハウスで「鳩よ」の編集をされていた時ですね。その時の特集に

「L文学」というのがあって、あれはインパクトがあったな。

 結局のところ、その後は「L文学」なんて言わなくても、小説の世界では女性が軸

で動くようになっています。ほんと時代の移り変わりであります。

たしか「L文学」特集は、2002年であったとのことで、この特集で中心を担ったの

斎藤美奈子さんでありました。

 それから22年でありますか、斎藤美奈子さんは今はベテランでありますものね。

 「ちくま」の斎藤美奈子さんの連載は2月号で165回となりますので、すでに13年

ほども続いているのですね。

そしてこの1月号からは、これに加えて斎藤真理子さんの「読んで出会ったすごい人」

の連載が始まりました。

 なんと豪華は姉妹の連載がつながって重連となっています。これはすごい。

真理子さんのほうは、一回目はルーチェ・デーラモの「逸脱」を取り上げ、二回目は

丸岡秀子の「田村俊子とわたし」であります。

 これは楽しみな連載となりますね。