本日の読書欄から

 土曜日の楽しみは朝刊に掲載の読書欄で、朝早くに起きたときはトイレに行く

ついでに新聞をとってきて、ふとんのなかで読書欄をチェックするのですね。

本日は購入した本、立ち見した本、面白いエピソードなどがあって、楽しむことが

できました。

 本日に目についたものなどを紹介です。

買ってすでに読んでいるのは、絲山秋子さんの「神と黒蟹県」が取り上げられて

いました。ちょっと遅いのですが、それでもでないよりもずっと良い。稲泉連さんに

よる評を見て、読んでみようと思う人が増えたらいいことです。当方は、これを見て、

近々再読をしようと思いました。

 立ち見をしていたのは「MOCT ソ連を伝えたモスクワ放送の日本人」であり

ました。

 その昔は、今よりもラジオ放送をずっと聴きましたですね。最近は海外からの

番組はどのようなものがあるのかわかっておりませんが、最後に海外からの放送

を聴いていたのは、サイパンからの「KYOI」でしたので、40年ほども前のことに

なります。

 モスクワ放送と聞くと、「モスクワの夜は更けて」という曲が頭に浮かんできます。 

まだ30代半ばの五木寛之さんが「さらばモスクワ愚連隊」でデビューした時代の

話であります。

 今回立ち見した「MOCT モスト」には、当方の友人の友人という人が登場する

からでありました。その方のことは友人から聞かされていたのですが、ソ連に渡って

日本とソ連の架け橋になるような仕事をしていたのですが、ソ連で不慮の死を遂げ

て、そのことは北海道の新聞でも報じられました。

 彼などは主要な人物ではないのですが、それでも旧ソ連邦に自分の人生を捧げ

た人たちがいたことは忘れられないことです。

 横尾忠則さんが評する「ポール・ニューマン語る」は、1964年のパリの

シャンゼリゼ通りの裏通りのホテルの入り口で小さい女の子を連れたポール・

ニューマンに遭遇したというエピソードから始まります。1964年のパリというの

は、えらく遠い異国でありまして、せめて新しい背広をの時代でしたね。

 この横尾さんの評を目にして、ポール・ニューマンは来日したことがないという

ことを知りました。

 なかなか勉強になる、本日の読書欄でありました。