「重要なお知らせ」とあり

 図書館から借りている「本の虫 二人抄」を手にしていましたら「新宿書房

思い出」という文章があることです。書いているのは古田一晴さんで、日付は

2023年4月6日とありました。

 その書き出しをみて、すこし驚くことにです。

「出版取次のトーハンが、新宿書房(東京)との取引終了を連絡してきた。直接

注文には応じるらしいが、若い頃からなじみの出版社がメインの流通から降りる

のはさみしい。」

 出版取次との取引終了というのは、普通ではないことでありますね。これはどう

したのかでありまして、さっそくに新宿書房のページをのぞいてみることにです。

 そこに「重要なお知らせ」というのがありました。

重要なお知らせ
新宿書房は2023年10月末日をもちまして出版社を閉業いたしました。
創業以来50年以上の長きにわたり、小社の本をご愛読いただき、ありがとうございました。
在庫がある本のうち、約120のタイトルの本を、鎌倉にある出版社「港の人」(みなとのひと)に販売を引き継いでもらうことになりました。
新宿書房にちなみ「SS文庫」(エスエス・ぶんこ)と名付け、「港の人」のHPに掲載されています。ご注文の際は「ご注文について」をご覧ください。
なお、新宿書房のHP、メールアドレス、電話番号、FAX番号は、しばらくの間継続いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 村山恒夫さんの出版社は、先月いっぱいで閉業していたのか。これは残念なこと

であります。新宿書房さんは、田村義也さんとのつながりもありまして、好きな版元

の一つでありました。

 しばらくは「港の人」経由で入手することはできるようですが、買っておいたほう

がいい本はなかったかなです。

 2年ほど前に村山恒夫さんは「新宿書房往来記」を出していますが、これも閉業に

むけての準備でありましたか。

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