図書館から借りている「本の虫 二人抄」を手にしていましたら「新宿書房の
思い出」という文章があることです。書いているのは古田一晴さんで、日付は
2023年4月6日とありました。
その書き出しをみて、すこし驚くことにです。
「出版取次のトーハンが、新宿書房(東京)との取引終了を連絡してきた。直接
注文には応じるらしいが、若い頃からなじみの出版社がメインの流通から降りる
のはさみしい。」
出版取次との取引終了というのは、普通ではないことでありますね。これはどう
したのかでありまして、さっそくに新宿書房のページをのぞいてみることにです。
そこに「重要なお知らせ」というのがありました。
村山恒夫さんの出版社は、先月いっぱいで閉業していたのか。これは残念なこと
であります。新宿書房さんは、田村義也さんとのつながりもありまして、好きな版元
の一つでありました。
しばらくは「港の人」経由で入手することはできるようですが、買っておいたほう
がいい本はなかったかなです。
2年ほど前に村山恒夫さんは「新宿書房往来記」を出していますが、これも閉業に
むけての準備でありましたか。