「本の雑誌」12月号のページを見ていましたら、マンガ本を紹介しているところ
で手がとまりました。
当方はマンガの世界は、ほんとに不案内でありまして、TVドラマなどをみていて、
それの原作がコミックであると知って驚くことになります。最近はオリジナルな脚本
というのが苦戦であるようで、どこかに原作をとなった時、コミック本から持ってく
るというのは普通のことになっているようです。
このところの連続ドラマで話題の「セクシー田中さん」という作品も原作はマンガ
と知って驚きました。原作があって、演じる役者さんがうまくはまってうけたり、
うけなかったりするのですが、「セクシー田中さん」は、主演のパン旅木南さんが、
女性の意外な二面性を演じて、評判となっています。木南さんといえば、ちょっと
前になりますが、瀧本美織さんが「越路吹雪」さんを演じた時に、岩谷時子さん役を
やっていたのが印象に残っています。今回の田中さんの昼の顔を見ましたら、岩谷
さんを演じていた時のことを思いだすことです。
「本の雑誌」12月号で取り上げられているのは、「去年の雪」というマンガ本
でありました。
取り上げている「山脇麻生」さんの紹介文を引用です。
「『去年の雪』は1949年福島県会津坂下町で生まれ、貸本マンガにてデビュー
を果たし、パチンコ漫画で人気を博した著者が、もう逢えない人への祈りを込めた
6編の私的回顧漫画だ。」
作者である村岡栄一さんの紹介ですが、当然のごと初めて知るお名前です。
それにしても、70代になってからの「私的回顧漫画」というのは、惹かれますね。
「マンガ少年だったボクは、17歳で上京し、『漫画家残酷物語』の永島慎二の
アシスタントになる。ほぼ時を同じくして始まった『天才女流漫画家』と呼ばれた
友・岡田史子との交流を描いた一篇も沁みる。萩尾望都が影響を受けたという特別
な才能を持った同期への憧れと尊敬と嫉妬。どれも強い感情だが、遠くを振り返る
著者の筆致は淡々としている。」
ここで岡田史子さんの名前がでてきて、これがおおいに気になることであります。