縁がなかったこと

 先日に歌い手の大橋純子さんが亡くなられたとの報道がありました。北海道は

夕張出身でありまして、歌手デビューしてからは、当時の慣例で年齢を若くして

公表していた時期もありましたが、亡くなった時は、ただしく当方と同学年であ

るとただされておりました。(当方と仕事場が一緒だった人は、大橋純子は夕張

の高校で同学年だったよと、自慢気にいってました。)

 短大のころからバンドメンバーとして活躍し、卒業後は東京にでてバンド活動を

続けることになりました。パンチのきいた歌声で、当時はバンドのメインボーカル

で女性は少なかったこともあって注目されたのですね。

 ソロに転じてからは、なかなか曲にめぐまれずでありましたが、転機になったの

は「たそがれマイラブ」でありまして、彼女はポップ系歌手としての矜持があった

ことから、こんな歌謡曲を歌わされるとはと、ずいぶんと不満をもったといわれて

います。

 しかし圧倒的な歌唱力で、この曲をスタンダードな一曲としてしまったのですね。

本来であれば、70年代半ばくらいの「美乃家セントラル・ステーション」の良い

演奏がyou-tubeに残っていればいいのにです。

 彼女の代表作として「シルエット・ロマンス」をあげているものがおおいのです

が、彼女の画期的なところはフォークソング全盛時代に、バンドをバックとする

ポップスシンガーとして出てきたことですから、「シンプルラブ」あたりがいいの

でしょう。

 スーパーフライこと越智志保さんなどの有り様は、大橋純子さんが切り開いた先に

あるように思うのですが、そうは思わないかなです。

 2020年にこの街に大橋純子さんが来てコンサートをするといって楽しみにして

いたのですが、それはコロナのために中止となってしまい、結局、そのあとまた病で

療養することになって、当方は大橋さんのライブには縁がなく終わりました。


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