家人が借りた本

 先日に近所の図書館から家人が借りてきた本を見ていわく、この人は

昨年に京都へといったときに訪問した本屋さんではないかしらとのこと、

どれどれと手にしてみると、なるほどそこに写っているのは「レティシア」書

房のご主人で、この本は新聞記者が本職の方が作った世界で一着の服を

とりあげた本。レティシア書房主人は、この新聞記者さんが手作りした服を

身につけて、お店で働くところが掲載されていました。

 この本の著者は行司千絵さんというかたですが、京都のどこかの新聞社

に勤務していて、京都のお住まいの有名無名の人たちにあわせた世界で

一着の服をつくり、その方々に実際に着用してもらった写真に、文章をそえ

た本となっています。京都の小さな版元からでたものです。

おうちのふく―世界で1着の服

おうちのふく―世界で1着の服

 

  表紙に日傘をさして写っているのは、著者の母親だそうです。実に魅力

的であります。

 この本で行司さんの服を着ているかたで、当方がこれはこれはと思った

のは「田中泰子」さんでありました。

「会うたびに、私自身の心を思い切り開くことができて正直に話せる、とても

不思議な人です。

 というのも、田中泰子さん自身が肩書や社会的立場、性別などに左右さ

れず、その人そのものに真正面から向き合い、本音で語ってくれるから。」

 このようにある田中泰子さんは、大阪外大の名誉教授で、当方には高杉

一郎さんの娘さんとして刷り込まれているかた。

 この方の服を作ることになったのは、「私の友人で長女の友子さんから

依頼を受けました。」とのことです。

 なるほど田中さんには、そういう娘さんがいるのかと思って、私家版の

高杉一郎・小川五郎 追想」を見ましたら、この田中友子さんが文章を

寄せていました。この追想録の編集は田中泰子さんでありますが、思い

がけないところで、出会うことになりました。