年に一度の音楽会

 昨晩はテニスの全英オープンがありまして、それをすこし見物することに

です。男子の決勝でしたが、世界ランキング一位と二位の対決ということで、

舞台と役者は揃ったので、あとは熱戦を期待するだけです。

 当方がTVを見始めたのは二セット目からでしたが、第一セットはあっさりと

勝負がついたので、そのままかと思いましたら、それからがすごいプレーの

連発で、これが世界最高峰の戦いであるかと、目を見張りました。

 当方の年長の従兄弟は、テニスが好きで、80歳目前になっても週に数回

プレーをやっているのですが、その彼はジョコの人柄が嫌いと日頃から聞か

されているもので、ついつい若造のほうに肩入れして見ることにです。

 第二セットがタイブレークで若造がとって、この調子でいくと、かなり長い

試合になりそうなものですから、試合途中ではありましたが、休むことにです。

 というのも、本日の午後にPMFオーケストラの演奏会がありまして、それを

見物にいく予定があったからです。

 この音楽祭でのオーケストラの演奏会は少なくて、しかもショスタコーヴィチ

の5番が入ったプログラムは二回だけですので、音楽ファンがかなり集まって

いました。

 PMFオーケストラは、将来音楽家としてやっていこうという若い演奏家を集め

てのもので、意欲的なプログラムで、若い指揮者の熱い気持ちが伝わって、感動

的な音楽をきかせてくれるのですよね。

 本日は、キャンディード序曲とグリークのピアノコンチェルトは学生だけの

構成で、ショスタコーヴィチ5番は、オケメンバーの指導にあたっている

ウィーンフィルのメンバー(OBも含む)も参加しての演奏でありました。

 ショスタコーヴィチの5番は1937年に完成で、ロシア革命20年周年を

記念してのものだそうです。前年に共産党からきびしい批判を浴びていたの

ですが、ショスタコーヴィチは、この5番で汚名返上するのでありました。

 今回の若い指揮者さんは、この5番を音楽史上、もっとも偉大な交響曲

一つと言っているのですから、力がはいらないわけがない。

 プロのオーケストラではめったにできない大編成のオケで、金管の本数も

多く、派手に奏でてくれました。

 当方はブラスがどんどんと前にでてくる音楽が好みでありまして、とくに

大音量のところを楽しみました。

 今の日本でショスタコーヴィチ5番は、何回くらい演奏されるのでありま

しょう。本日は貴重な機会であったのですが、昨晩の夜更かしで、すこし

居眠りをしてしまいました。