図書館から借りている一冊の期限が到来しましたので、再度借りることに
しましょうと手続きにいきました。ついでに期待せずに新刊棚のところを見て
いましたら、二年前に刊行となって話題になった本が、そこにありました。
2021年の鮭児文学賞に輝いた一冊でありまして、その年の読売文学賞も
受けましたので、図書館に入ったらかりましょうと、検索をかけてチェックし
ていたのですが、これまではずっとヒットせずでありました。
それがどうして、このタイミングで入ることになったのか、ちょっと不思議
でありますが、どちらにしてもありがたいことです。(この本を販売している
本屋さんってあまりないのですよね。当方もかなり大きな書店で一度手にした
くらいで、当方の住むまちの本屋ではついぞ見かけることがありませんでした。)
まずもって、作者の名前に思い当たるところがなくて、しかも書名を見ても
わけわからんであります。そもそも「ジュリアン・バトラー」とは、なんで
あるか、それに表紙の絵は小説とどのような関係があるのか、頭のなかに?が
たくさん浮かんでくることです。
当方は、この小説は、ジュリアン・バトラーという架空の人物についての
伝記のようなものではないかと思って、ページをめくってみたのですが、これ
はまったくの見当違いであったようです。
いまだ冒頭の50ページほどを読んだだけではありますが、なにやらずい
ぶんと仕掛けがありそうでして、作者の語りというか、だましにはまっていく
ことにいたしましょう。
それにしても、この小説がデビュー作というのは、驚きでありますね。