振り返りの時期であるか

 本日に友人から届いたメールの件名のところには「来年の抱負」とありました。

いくらなんでも、まだそれは早いだろうと返信をしたのですが、彼は今年も体調

がよろしくなくて、今年の振り返りをしても、あまり良い思い出はないでありま

しょうから、それよりも来年にかける期待などをと言いたくなるのも理解できる

ことです。

 年末には、今年に印象に残った本とか音楽とかTVなどをメモにまとめて記録

することにしているのですが、今年はほんとどんなことがあったでしょうね。

 ほとんど印象に残ったことは、この場に記しておりまして、これは当方の振り

返りのためのものなのですね。

 本日に届いた「本の雑誌」475号の特集は年末恒例「本の雑誌が選ぶ2022年度

ベスト10」でありまして、さっそくにこれをのぞいて見ることになりです。

 当方がまったく知らなくて、とんでもないものがあるのではと期待に胸を膨ら

ませて、各コーナーをチェックするのですが、楽しいのであります。

 本日のところで、これは手にしてみたいと思ったのは、岸本佐和子さんが「私

のベスト3」であげている次のものです。

 ちょうど最近の北海道新聞読書欄で紹介されていて、このような方がいるのか

と思っていたところ、本日は「本の雑誌」で岸本さんがあげていて、これはこれ

はと思いました。

 ちなみに著者はルーマニアの方とのことで、検索をかけてみましたら、この本

に収録された文章には、岩波「図書」に掲載のものもあるとのことですので、

当方も「図書」で目にしているのかもしれません。

 岸本さんの評では、「『優しい地獄』は新たな日本語の可能性に目を開かれた

一冊」とあります。このイリナさんは、日本語で発表しているのですね。

アジア系の作家などで、日本語で作品を発表される方は珍しくなくなっています

が、東欧系の人となると、それだけでも興味がわくことです。(この本は、図書

館にありますので、そのうち借りることにしましょう。)

 この岸本さんの「ベスト3」に限らずで、あちこちに目を引くところがありま

したが、今回の「本の雑誌」でいちばん大きくうなずいたのは、次のくだり。

「恥ずかしながら、いい年をして乃木坂46の沼にはまりました。推しは遠藤さ

くらさんです。家内と一緒に応援してます。」

 何も「恥ずかしながら」なんて言わなくてもいいのですし、「いい年をして」

というのも、年齢には関係ないですよと言いたいことです。沼にはまるという

のは、いくつになっても楽しいことです。

 ちなみにこのように言っているのは、時代小説をフィールドにする批評家で

ある縄田一男さん。1958年生まれなので、まだまだ若いと思いますが、

「乃木坂46」って、そんなにいいかなと「BiSH」ファンクラブ会員である当

方は、思わず喧嘩をうってしまいそうになりです。

 そういえば、年内もう一回BiSHのライブに行く予定があるのでして、今年の

回顧はそれが済んでからですね。