朝と夜に松竹映画

 本日はいよいよ映画「月の満ち欠け」見物にでかけることにです。朝一番の

上映が9時45分からでありましたので、自宅のスタートは9時前になりました。

ここで映画を見るのはいつ以来かな、それこそ前回は「鳩の撃退法」であった

かもしれません。


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 当方の見物する映画は、ほぼほぼ不人気でありまして、いつも見物客が少ない

のでありますが、さてこの映画はどうであろうと思っていましたら、早い上映回

であるにも関わらず、20人ほどの人がいて、これには驚きです。

 本編がはじまる前の予告編は来月に上映予定のものですが、これを見ていたら、

当方にもなじみの、このまちの風景が映し出されていて、驚くことにです。そう

いえば、この作品の脚本、監督は、このまちの出身でありまして、作品の舞台に

もなっているようです。これはこれで気になることで。


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 もちろん、このタイトルは大沢誉志幸さんの名曲にちなんでいます。


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 予告編が終わりましたら、いよいよ「月の満ち欠け」でありまして、最初に

どーんと富士山がアップになって、松竹映画であります。こういう始まり方は、

いかにも映画を見るぞという気分になることです。

 映画の最初のシーンがどのようになるのかに注目していたのですよね。それ

で小説の書き出しのシーンを思い浮かべていたのですが、映画は当方の期待を

裏切って、まるで違った始まり方をするのでありました。

 これが読んでから見るということの楽しいところでありますね。制作陣は原

作は佐藤正午さんであるけど、これはそれをアレンジしてご覧にいれますよと

最初のシーンで正午愛読者に伝えているようなものです。

 正午さんが、すこしわかりにくくしているところなども、あっさりとわかり

よいシーンをいれることによって、見る人により佐藤正午さんのメッセージが

伝わりやすくしているようです。

 当方なども、そうかこの小説はこのようなものであったのかと思ったりした

のですが、その一方で、こんなにわかりやすくていいのかなとも思ったことで

す。(「鳩撃」は小説も、映画もわかりにくかったからな。)

 見てから読むという方には、あらかじめ流れが頭にはいっていますし、登場

人物のことが役者さんを思い浮かべることによって、読み進めやすくなるので

はないかな。

 当方は小説を読んで、これを映画化することなど思ってもいなかったので、

映画にしたときの主人公は誰がいいなんて考えもしなかったが、青森つながり

でありましたら、松山ケンイチなんてのもありだったかも。その場合は、まる

で違った雰囲気の主人公になったでしょうね。 

 ということで、小説を手にしながら、映画の余韻を楽しんでおりましたが、

夜にTV番組表をチェックしていましたら、BS松竹東急の20時から今週は

小津安二郎作品の4Kリマスター版を放送だそうで、本日は「東京物語」で

あります。

 20時からシュトレン作りをしながら「東京物語」を見物です。こちらも最初

のところで松竹マークが出まして、映画はこうでなくてはです。