今夜も28時には

 これまでも25時なんてことは言われていたように思います。その昔にこの

タイトルの小説がありましたので、25時というのは目にもなじんでいます。

このところは、それが28時となっていて、これははてさてとなることです。

ひどく労働環境のよろしくなかったときには、日付をまたいで超過勤務などを

することがあって、朝が白白としてから帰路につくなんてことがあったりして、

そういう時に、昨日は27時まで仕事であったなんていう業界人もいたよう

です。

 そういう業界が関係しているせいでしょうか、このところ28時というのを

目にすることでありまして、本日から明日にかけての28時にも注目のイベント

がありまして、それにあわせて生活の組み立てをしようという人が、あちこち

にいるのでありましょう。いよいよ残り少なくなりましたので、見逃すことは

できませんですね。

 昨日に引き続きで「本の雑誌」475号を手にすることになりです。

 いろいろなひとが今年の回顧をしているのですが、気になるのは当方が手にした

本をあげている人はいないかなであります。

 うれしいのは読者の方があげている絲山秋子さんの「まっとうな人生」が採用さ

れていること。36歳の女性とあります。何年もの時を経て、このように続編が書か

れるというのはいいよなと、このところ絲山さんの小説を読みついでいる当方も、

これは今年の収穫であるに賛成であります。

 気になる現代文学のベスト10は佐久間文子さんがセレクトですが、残念ながら

一冊も手にしていないことで、佐久間さんがあげている瀬戸内寂聴さんの「あこが

れ」に関わって書かれている次のコメントが気になったことです。

「その前に読んだ『いのち』は、すでに亡くなった同時代の作家大庭みな子、河野

多恵子の描かれ方に飲み込めないものがあった。」

 瀬戸内寂聴さんのものは、ほとんど読んだことがないので、すこし読んでみなく

てはですが、佐久間さんが「飲み込めない」と言っているのは、かなり控えめな

表現で、それはないでしょうと言いたいのでしょうね。このくだりは「いのち」

で確認してみなくてはです。