本日の新聞から

 年末のこの時期の新聞読書欄は、あれこれと趣向をこらしていて楽しみなことです。
できれば、各紙をとりそろえてゆっくりと眼を通したいものですが、そうもいかずで
ありました。
 地元の北海道新聞豊崎社長による、今年の鮭児文学賞が掲載となっていたようで
あります。いまだ直接見ることはできていないのですが、ことしの文学賞福永信さん
編著による「小説の家」となったということです。

 朝日新聞は、第43回大佛次郎賞の発表ですが、これは浅田次郎さんの「帰郷」に決
まったとのことです。
帰郷

帰郷

 浅田次郎さんの作品はほとんど読んだことがないのですが、当方の顔をみて、雰囲気
も含め、浅田次郎さんに似ていると思うが、そう言われることはないかと言われたこと
がありです。そのときは、そういうことはないですよと答えたのですが、そのすこし
後に、ほかの人からもそのようなことをいわれました。たしかに浅田さんは同年の生ま
れでありますが、当方よりもはるかに立派な頭の持ち主であると思っておりました。
ということは、当方が思っているより、当方の頭も立派であるということか。
 朝日新聞の一面下さんやつ広告から、気になった2冊。
木菟燈籠 (講談社文芸文庫)

木菟燈籠 (講談社文芸文庫)

 小沼丹さんの作品集は、二年間隔くらいで講談社文芸文庫にはいっています。
全集はあっても、とても値段の高いものですから、この文庫化はたいへん喜ばしいこと
です。それでも普通の文庫本一冊が1500円というのは、購入をしばし考えることです。
解説を堀江敏幸さんが書いているというのも悩ましいことで。 東洋文庫善本叢書第二期の一冊なのだそうです。こういう本がでているのだと思って、
その横に小さく記されている本の値段を見てゼロの数がいくつあるか瞬時にわからず、
数回見かえして、これが14万円であるということを知りました。
この本のコメントには「二人の自筆書簡128通を原寸原色で初公開」とありました。
この本を見て、これが14万円なら安いという方もいるのでありましょう。
 本日は、毎日新聞を確保したのですが、これには楽しみにしている書評委員による、
今年の三冊(下)が掲載されていました。これは、また明日でしょうか。