図書館から借りた本

 図書館に本を返して、また次のものを借りてきました。昨日のことです。
 借りずになかをのぞいてきたのは、「山川方夫全集」筑摩書房の第七巻でした。
昨日は山川方夫さんの命日でした。1965年2月19日に交通事故にあい、翌20日お亡く
なりになったのでした。亡くなったのは、あとすこしで35歳というところでしたが、
いま思うにずいぶんと大人であったという感じがします。亡くなって50年が経過し
ましたので、すでに作品は青空文庫での公開が始まっています。
 ということで借りてきたのは、慶応つながりともいえる一冊

つかこうへい正伝 1968-1982

つかこうへい正伝 1968-1982

 つかこうへいさんの舞台は、まったく見たことがなしです。つかさんのほうが、
当方よりも二学年上で、70年代から活発な活動をしていたのですから、見ていて
も不思議ではないのですが。当方はその頃の東京にはまったく縁がなかったので
すから、見ていないというよりも、見ることができなかったということでしょう
か。
 これは読みやすいので、読むのは難しくなさそうです。本日にページをめくった
ところで印象に残ったのは、43ページに掲載されているつかこうへいさんが撮影し
た「堀田百合子」という女性のポートレート。これが見られただけでも、この本は
収穫ありです。
 次は、これです。
ベオグラード日誌 (りぶるどるしおる)

ベオグラード日誌 (りぶるどるしおる)

 最近、どなたかが紹介していて、気になっていましたら、図書館で目にはいりま
した。
 三冊目は、これ。 この本を手にしてすぐのところに、次のくだりを発見。
「ハイアセンは2004年に、その辛口コラムでディモン・ラニアン賞を受けているが」
とあるではないですか。先日まで話題にしていた「ディモン・ラニアン」を冠した
賞があったのですね。
 これに続いての章にあったくだり。この時の小林信彦さんは81歳であります。
「センチメンタルだと笑われるかも知れないが、大島渚谷啓その他その他、やは
り会っておくべきだった。
 若いときに、いつでも会えると思っていた人が、ふっと消える。トシというもの
は、そうなのだと思う。」
 当方はそんなトシだとは思っていないのですが、昨日にすこし年長の先輩が急に
亡くなったとの知らせがあり、本日に自宅に弔問にいってきました。「いつでも
会えると思っていた人が、ふっと消える」というところを実感することです。