まるで消化できず

 先週末に図書館から追加で本を借りたり、行きつけの本屋で小林信彦さんの

新刊を購入したりと、土曜からの3日間で読むものはたっぷりと用意をしたの

でありますが、これがさっぱり消化できておりません。

 この時期でありますからオリンピックの中継をみて、時間をとられたといわ

れそうですが、TVを消して本を読もうでありまして、気持ちは本を読まなくて

はと、なっておりました。ああそれなのにです。

 まあ、それなりに意味のあることをしておりましたが、それは北海道といえば

の除雪ではなく(当方のところと、このところの豪雪で話題になっている札幌

とは60キロくらいしか離れていないのですが、こちらは太平洋のおかげで雪

にはならずで、北海道といえば、どこも除雪に追われていると思われるでしょう

が、この3日では一度も除雪はせずです。)、トレーニングにいったり、パン作

りをやっておりました。パン作りに関しては、これから一週間で食するパンを

三種類ほど作ることができました。

 図書館から借りているものでありがたかったのは、次のものでした。

 その昔はこのような本は、喜んで買っていたりしたのですが、さすがに本を

増やさないようにしなくてはいけないとなると、このようなものはなかなか買う

ことができなくなります。大きな本屋さんへと行かなくては、手にすることは

できませんので、図書館がいれてくれたら、喜んで借りることになりです。

 印影というのは、昔の本にあった検印に使われていたハンコを押印したもので

あります。いつ頃まで、この習慣はあったのかですが、最近に検印するなんての

は、少部数の趣味の本などで、それはその昔の検印とは性格がちがいますです

ね。(たしか、喜国雅彦さんの「本棚探偵」のもので、これをやっていました。)

vzf12576.hatenablog.com  今回の本はタイトルに文豪とありますので、「本棚探偵」のものは登場しま

せんです。

 これに収録されている検印の印影は、古いものは朱肉とかで実際に押印され

ているもので、後年になればそれは印刷の印影となり、その後に検印は廃され

ることになるわけです。

 これに掲載の本で当方が架蔵しているものはないだろうかと、パラパラ見る

ことになりですが、買うかどうかすこし迷って買わなかった丸谷才一さんの

本がありました。

 丸谷さん平成7年に古希を記念して刊行した句集「七十句」(立風書房)に

検印が使われているのですが、これには「あえて検印を捺す」とあったとの

ことです。丸谷さんの検印本なんて、これくらいでしょうね。