数日前から小林信彦さん週刊文春連載コラムの最終巻である「本音を申せば
日本橋に生まれて」を、ちびりちびりと読んでいます。
当方は小林さんのコラムを偏愛するものでありまして、自慢じゃなく小説は
いくつも読んでいないという、熱心な小林ファンから叱られそうな存在であり
ます。
小林さんのコラムなどをまとめたものは散逸しないようにと思っているので
すが、一ヶ所にはまとまっていなくて、ちくま文庫のもの、新潮文庫のもの、
それに文春文庫のものなどが、そのくくりごとにいくつかの場所にまとまって
います。
最近はずっと週刊文春の「本音を申せば」だけでありまして、週刊誌を定期
的に購読する習慣がないこともあって、一年分がまとまって単行本になる、その
後に文庫となるに合わせて、読むことが続いておりました。
今回の最終巻の後ろには、これまでの23巻ラインナップがでていて、これか
ら「本音を申せば」(というか、初期のものは「人生は五十一から」シリーズで
ありました。)を、揃えてやりましょうという人にはありがたいことです。
(この23巻のうちには「生還」という一冊も含まれていて、これは他のコラム
集とは、すこし性格がことなります。)
現在のところ文庫になっているのは18巻「わがクラシック・スターたち」ま
ででありまして、その後は足踏み状態に感じます。以前は、定期的に文庫化が
進んでいたのですが。
小林さんコラムを読んで驚くのは、当方が見たこともない昔のUSA映画につい
て書かれたものというよりも、当方も見ているTVドラマなどに登場する若い女優
さんについて話題にしているところなどで、これから小林信彦さんを読んでみよ
うという方に、おすすめなのは「伸びる女優 消える女優」という一冊でありま
すね、