なんとか完了せり

 本日に年金の源泉徴収ハガキが届きましたので、これで税申告に必要な

書類は揃ったことになりです。ことしは税の還付を期待して寄付などもした

ことで、さっそくに申告書を作成することになりです。

 国税ホームページからWEB申告するのですが、年金の金額など、必要な

ものを打ち込んで、扶養者の情報などを入力しましたら、計算が完了して

すこし税金の還付を受けることができそうです。

 昨年に6500円で購入したWindowsパソコンでの作業でありますが、この

パソコンの購入代金は、なんとか確保です。(あとは還付金が口座に振り

込まれるのを待つだけですが、無駄遣いしないようにしなくては。)

 図書館から借りて読んでいた三浦清宏さんの「海洞」をなんとか読むこと

ができました。三浦さんのふるさとである室蘭の地元新聞に連載されたも

のですから、ふるさとへのサービス精神にあふれる作品で、室蘭という街の

事情にも、すこしは通じていることもあって、とっても楽しく読みました。

 この作品「師であり兄である小島信夫氏に捧げる」とあるのですが、小島

信夫さんの作風とはまったく違っています。この作品を小島さんがどのよう

に評しているのかはわかっていませんが、こういうのもありだよねというと

ころでしょうか。

 この小説の前半部分は、作者であります三浦さんを主人公に相当に投影し

ていると思いますが、後半部にはいってからは、よりフィクションとしての

色彩が強くなるように思います。

 この小説のタイトルになっている「海洞」(これは三浦さんの造語)という

のは、アイヌの人が「アフンルパロ」と呼んでいる洞窟のことだそうですが、

これによって三浦さんにアイヌの伝説と生き方への関心が深まったといってい

ます。

アイヌのことをいろいろ調べているうちに、アイヌ文化の奥深さと、その

苦難の歴史を知り、ぜひ作品の中に書いておきたいと思うようになった。」

とあとがきで書いています。

 アイヌの人たちが、この作品を呼んでどのように感じたかでありますが、

三浦さんはUSAの留学やパリでの暮らしのなかで、自分が少数民族という

立場でありましたから、少なくとも排外主義に陥るようなことはなしであり

ます。