「本の雑誌」特大号 届く

 本日に「本の雑誌」463号が届きました。2022年1月号となります。

 その昔から新年号というのはおまけがいっぱいあったりして、楽しみなもので

ありました。当方の子どものころは、少年向けの雑誌は新年号くらいしか買って

もらうことがなくて、その記憶があるせいもあって、新年号というのは特別感が

ありです。

 ずっと前から「本の雑誌」1月号は、「本の雑誌が選ぶ 年のベスト10」と

いうのが特集として組まれていて、このベスト10というのと、当方が読んだ本

を重ね合わせるのが楽しみでありました。

 当方が年齢を加えるにしたがって、重なりあわなくなるものですから、すこし

その年に売れているものに手をだしたりすることです。

 2021年のエンターテインメント小説のところは、北上次郎さんが書いて

いるのですが、その見出しは「2021年はこの小説を読むためにあった」で

ありまして、その作品は「同志少女よ、敵を撃て」でありました。

当方は、この作品をめったにないこと先日に確保したのですが、北上さんが絶賛

する小説との相性がよろしくないのを思い出して、ちょっと不安になることで

あります。

 当方好みの本をあげているのは、やはり年齢が高い方でありまして、内堀弘

さんとか北村薫さんがあげるものは気になることです。(当方が購入済のもの

とも重なるのですが)

 全く知らないもので気になったのは、次のものでありました。

「評伝 藤枝静男 或る私小説家の流儀 勝呂奏  桜美林大学叢書」

これをあげていたのは春日武彦さんでありまして、コメントは次のようにあり

ました。

「誠実さに満ちた労作である。藤枝静男ファンしか買わないだろうが、あらた

めて大学の出版局の存在意義を感じる。」

 桜美林大学の出版物は、手にしたことがありませんです。藤枝静男ファンし

か買わないだろうとありまして、そんな熱心なファンではない当方には縁がな

いのかもしれませんが、これは笙野頼子さんは、間違いなく買うのだろうなと

思ったら、これをのぞいてみたくなるのでありました。