わが家の古文書(?)

 昨日に杉浦非水装幀の円本が、わが家にもあったはずと記して、本日は

それを探してみました。探すまでもなく、あると思った場所にありました。

ちょっとくたびれた本ですが、間違いなく改造社版の文学全集の一冊です。

亡父の書架にあるもので、それは「正岡子規集」でした。

 亡父の本も整理しなくてはいけないのですが、まずは処分が容易なもの

から廃棄なり、リサイクルにまわすことにいたしましょう、それにしても

亡父と当方で同じ本を架蔵していたりで、あらまこれはばっさりと整理だ

ねであります。

 もともとわが家は分家の分家の分家でありまして、古文書とは名ばかり

で、昭和に入ってからのものしか残っていないのですが、なかには当方も

初めて目にするようなものもありまして、これは然るべきところに渡せば

喜んでもらえるのではないかと思ったりして、それに向けて片付けをして

みようかと思うのでありました。たかだか80年ほど前のものですが、

あの時代は紙が貴重であっただけに、そんなに部数が作成されていなかっ

たり、手書き文集なんてものもあって、これは時代背景が見えるもので

あるように思いました。

 父母ともに、そこそこ書類や書簡を保存する人であることが、すこし

そうしたものが残る原因になったのでしょう。(断捨離しない人たちであ

ります。)

 書簡は、時代別におおまかにまとめられていたのですが、戦時下におけ

るものは、なかなか目にすることができずで、軍事郵便とか満州国に移住

された方からの書簡は、それを送ってくださった方々が、亡父とどのよう

な関係であったのかとか、その後無事に戦後を生きられたのかということ

が気になりました。(満州国の人は、ほとんど名前を聞いたことがありま

せんので、当方がものごころついてからは交流がなかったのではないかと

思います。)

 さて、親族から、知友人からの郵便物はどうしようか、ある程度まとまっ

て残っていて、送られた方の遺族と連絡がついたりするのであれば、その

遺族の方にお戻しするのはどうかなと思ったりもしています。

 これは手を付けたら、そこそこ時間のかかる作業となりそうであります

が、まあ時間はあるということで、ゆっくりとやることにいたしましょう。

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