先日に三月書房のページを見ていましたら、編集工房ノアさんから山田稔さん
の随筆選が刊行になったとでていました。
http://3gatsu.seesaa.net/article/467611526.html
当方は、この本がでたら送ってくださいとノアさんにお願いをしておりましたの
で、京都と当方のところの距離と時間差を考えると、そろそろ届くかなと思って
いましたら、本日帰宅しましたら、届いておりました。ノアのご主人に感謝でありま
す。
当方は山田稔さんのファン歴が長くて、そろそろ50年近くになります。
以前も記したことがあるはずですが、まだ学生であった頃に、どの小説家を
追いかけようかと思っておりました。ちょうどその時に、山田稔さんの「教授
の部屋」と丸谷才一さんの「たった一人反乱」が新刊ででて、さてどちらを
選ぼうかと思って、当方は山田稔さんにしたのですね。それ以来なのか、
そのちょっと前からなのか、ちょっと記憶はあいまいですが、最初に読んだ
のは「スカトロジア」であったのかもしれません。
それからは、東の小沢信男、西の山田稔をずっとであります。(これは、
開高健がいったという東の長谷川四郎、西の富士正晴の次世代となる
ことです。)
たぶん山田稔さんは翻訳と論文をのぞくと、ほとんど全部架蔵しているは
ずでありまして、今回の随筆選に収録のものは、単行本未収のものを除く
とすべて持っているはずであります。(読んでいるといえないのが残念で)
山田稔さんの随筆集は、文庫とかになっていても不思議でないのであ
りますが、こういうシブイのは最近は売れないのでありましょうか、つくづく
残念に思っていましたら、さすがにノアご主人であります。
かっての川崎彰彦さんの言葉ではないですが、山田さんも「ノアはぼく
のホームグランドだから」であります。
この随筆選(自選集)は、1となっていまして、ということはこのあと続々と
でるはずでありまして、これらもあわせて売れること願っています。