本日のこのあとTBS系でドラマ「俺の家の話」が始まります。これは楽しみな
ことです。なんといっても「タイガー&ドラゴン」のチームによるものでありま
すからね。
ほとんど団菊じじいのような(というよりも、そのものであり)話ですが、
「タイガー&ドラゴン」というのは市川森一さんの名作ドラマ「淋しいのはお前
だけじゃない」へのオマージュであります。
vzf12576.hatenablog.com当方にとっては市川森一さんは特別な作家さんでありまして、市川さんの仕事
に影響を受けた作家さんのものは気になるのでありました。
昨日の朝日夕刊に掲載の「三谷幸喜 ありふれた生活」の見出しには「『山
河燃ゆ』は大傑作です」とありました。
三谷さんが来年のNHK大河ドラマの脚本を担当することになって執筆を進め
ているのだそうですが、その時に参考にしているのが1984年の大河ドラマ「山
河燃ゆ」なのだそうです。これの作者は、もちろん市川森一さんとなります。
「実はこの『山河燃ゆ』、歴代の大河ドラマの中で、人気ベストテンに名前が
挙がることはまずない。・・歴史上の有名人がでてこないので、印象が地味なの
だ。しかし、はっきり断言するが、大傑作です。・・実在の人物は開戦時の外相
東郷茂徳他数人しか出てこないが、これは紛れもない歴史ドラマ。
前半戦のワクワクとドキドキと感動に満ちた見事なストリー展開は、実は原作
にはない。市川さんの創作である。ドラマと歴史が見事に絡み合って、全く無理
がない。何より全ての登場人物が魅力的。」
ということで三谷さんも市川さんへの尊敬をあらわにであります。このように
して市川さんのスタイルが、三谷さんやクドカンさんに引き継がれていくわけで
すが、三谷さんがいう「市川ドラマの顔というべき役者 西田敏行さん」が、
久しぶりでのドラマ出演となります。
制作側のTBSのドラマスタッフは、その昔の市川ドラマ制作の伝統を引き継ぎ、
本もそうで、役者さんは市川ドラマのエースの一人である西田さんですから、団菊
じじいにとって楽しみでないわけがなしです。