本日も芝居話題

 昨日に引き続きで蜷川幸雄さんについての本「蜷の綿」から話題をいた

だくことになりです。

蜷川幸雄と「蜷の綿」

蜷川幸雄と「蜷の綿」

 

 蜷川さんへのインタビューでは、役者時代のことについて、次のように言って

います。

「屁理屈は凄いんだけど、演じると上手くないっていう最悪のパターンの俳優」

「演じるのは上手くない」ということについて、パートナーの真山知子さんはイン

タビューで次のように話しています。

「すっごく屁理屈こねて面倒臭そうな人だと思ったけど、人間としてすごく上等

だなと思ったの。それだけなんですよね。十人が十人反対したんですよ。結婚。

『あんなヘタで将来性がない役者と結婚するなんて』とか、『本当にやめろ』

って親切な顔をして言ってくれたんだけど、劇団ではどれだけもつか賭けてい

たらしい。」

 真山さんと結婚してからは、蜷川さんは役者をやめて小劇場の演出をする

ようになったので、「結婚してからずいぶん大変で、一生懸命働いた」と真山

さんは語ることになるのです。

vzf12576.hatenablog.com 当方が役者としての蜷川さんをTVドラマで見たのは、上にはめこんが過去

記事でも言及している1965年にNHK連続ドラマ「チコちゃん日記」でありま

した。主人公が働く会社の同僚役でありました。今回の「蜷の綿」には、略年

譜があるのですが、それには1956年以降多くのドラマ、映画に出演とあるの

みで、具体的な作品に触れているところはなしです。

 「チコちゃん日記」の翌年に真山さんと結婚することになったとあります。

 そんなことを思いながらいたところに新聞夕刊掲載の三谷幸喜さんのコラ

ムでチコちゃん役の柴田美保子さんの名前を眼にすることになりです。

「八年前に亡くなった脚本家んじょ市川森一さんを偲ぶ『市川森一記念文化

講演会』。市川さんが生まれ育った長崎県諫早へ行ってきた。

 たまに講演会の話は頂くが、ほとんどが司会の方とのトークショー。大好き

な市川さんの話をすればいいのだからなんとかなるとは思ったが、九十分は

さすがに無理と三十分に縮めてもらう。残りは市川さんの奥さま柴田美保子

さんとの対談にして頂いた。」

  柴田さんも結婚したときは、市川さんよりもずっと有名であったことですが、

今では市川さんの夫人といわれるようになっていますが、これはちょっと残念で。