本日は朝から雪の予報でありまして、外出の時には雪に備えた格好ででか
けたのでありますが、この予報が良い方に外れまして、本日はカラカラ天気で
終わりました。昨日までの最低気温はマイナス10度を下回っていたのですが、
本日はそこまで気温が下がることもなしで、過ごしやすくなりました。
夜の食事は七草粥をいただき、すこしおなかのなかを浄化することになりで
す。とっくにお正月気分ではないものの、お正月は甘いものをいつもより多く
食することもありまして、体重は増えて、なかなか落ちません。
年明けのブックオフは本にかぎって2割引セールをやっていましたので、最
終日となる4日におっとり刀ででかけることになりです。
いつもはワンコイン予算でありますが、その限度を取り払い、厳選してのぞむ
ことになりです。
先年の暮にもいっておりまして、これが2割引なら買いましょうと思っていた
ものと、あれこんなのあったかと思うものの2冊を買わせていただきました。
一冊目は、こんなのあったのかというもの。
2019年に亡くなった和田誠さんは、人間国宝のような文化人、このような人
こそ文化功労者にふさわしいと思うのですが、そのようになるまえに世をさり
ました。和田誠さんの映画ものでは、「お楽しみはこれからだ」が代表的なもの
となりますが、本のつくりとしてはちょっと大きめで、和田さんのイラストと文
章がともに楽しめるバラエティブック。
和田さんの装丁本は、カバーにバーコードが表示されないことで知られていま
すが、バーコードがプリントされた帯がありませんので、ブックオフでは嫌われ
たかもしれません。
取り急ぎでなかをのぞくことにです。比較的短い文章で読みやすいのがありが
たいのですが、本日は1ページとすこしの野口久光さんへの追悼文(葬儀のときの
弔辞だそうです。)を見ることになり。
当方は野口さんは、少し古いジャズの批評家という認識で、後年になってその
昔に外国映画のポスターを描かれた図案家ということを知ったのですが、最近に
野口久光ときいて、分かる人は相当な年齢になっているでしょうね。
和田さんの弔辞から引用です。
「ぼくの本職である絵の世界でも、それから趣味が高じて半分商売になりかけて
いるような映画、ジャズ、ミュージカル、あらゆるぼくの守備範囲のジャンルで
大先輩でありましたので、いつまでも頭があがりませんでした。」
映画ファンだった和田少年は、野口久光さんの描いたポスターを眺めて、心を
ときめかせたのでありましょう。
もう一冊は、次の本。
いつか読んでみたいと思っていたのですが、やっと入手できました。
イタリアの本屋さんというと須賀敦子さんのエッセイを思いだしますが、こちら
の本は「旅する本屋」さんの本だそうです。
ページを開くとカラーで写真などもあって、ぜいたくなつくり。こんなにお安
く買わせていただいて申し訳ない気分になること。
そう思っていたら、昨日の新聞夕刊に著者 内田洋子さんが「ロックダウン
イタリアの若者たちの記録」という本をクラウドファンディングで出版したと
でていました。
「企画、翻訳した内田洋子さんは、イタリア在住のジャーナリスト。日本に帰国
中にイタリアでコロナの感染が深刻になり、今も日本で仕事を続けている。」と
紹介されていました。
海外との往来の大変さは、まだまだ続くようで、この状態でオリンピック開催
というのは、相当に厳しい話でありますね。それこそ神風でも吹いてコロナを飛ば
してくれれば、話は別ですが。