遠くなりにけり

 本日の新聞には岩隈投手が、今季で引退するとでておりました。当方が

知る岩隈投手はMLBに移ってからですが、拙ブログにコメントを寄せてくれ

ていた「仙台が親戚」さんは、近鉄球団時代の岩隈投手のファンで、近鉄

団が合併で姿を消したあと、岩隈投手が移籍した仙台のチームを熱心に応援

するようになり、ハンドルネームも「仙台が親戚」となったのでありました。

vzf12576.hatenablog.com 上で話題としたのはブックオフで購入した永沢光雄さんの「二丁目のフィールド

・オブ・ドリームス」であります。永沢さんが亡くなって7年もたった2013年に

刊行されたものです。

 2004年のシーズン限りで近鉄バファローズは消えてしまって、そのチームで

プレイしていた現役選手は3人しかいなかったのに、そこから岩隈さんが引退する

ことになったわけです。

  永沢さんの本にバファローズ時代の岩隈さんは登場しないかなと思って、

ページをめくるのですが、これはちょっと残念ですが、見つけることができま

せんでした。 

二丁目のフィールド・オブ・ドリームス

二丁目のフィールド・オブ・ドリームス

  • 作者:永沢 光雄
  • 発売日: 2013/06/27
  • メディア: 単行本
 

 ほんとどうして永沢さんはよりによって近鉄バファローズのファンになった

のでありましょう。

「もともと阪急ブレーブス西本幸雄監督が好きだった。その白髪で顔に深い

皺が刻まれながらどこか優しい目をした、生きてきた男という風貌もさること

ながら日本シリーズジャイアンツと戦い、負けた瞬間のなんともやるせない、

人生ってこんなもんや、というユニフォーム姿に魅かれた。

 その西本がバファローズの監督に就任した。時を同じくして私は二浪の末、

学科試験のない大阪の大学に入学することになり、生まれ育った仙台を出た。

親の大阪の知人に頼んで探して貰ったアパートは奇しくも藤井寺球場を道路と

隔てたところにあった。これでバファローズのファンにならないでか。」

 敗ける人に魅力を感じるというのが、永沢さんのスタンスでありますね。

もうひとつ、永沢さんを語る上で欠かせないのは、過度の飲酒と不安定な精神

状態でありましようか。

 永沢さんの通った大学の先輩には、かの中島らもさんがいらして、このお二人

をならべますと、ここの大学は大丈夫かと思ってしまいますが、もちろんそんな

ことはありません。