26年ぶりか

 野球の日本シリーズバッファローズがスワローズに勝ちまして、見事に日本一

となりました。昨年の雪辱を果たしたことになります。おめでとうであります。

当方は関西びいきでありますので、この結果はうれしいことです。

 オリックスが阪急からチームを引き継いだときは神戸に本拠を置いていたのです

が、近鉄球団を吸収してからは大阪に本拠地に置くことになりました。

当方はブログでお世話になった「仙台が親戚」さんは、もともとは南海ホークス

ファンでありましたが、南海亡き後、近鉄バッファローズのファンとなり、近鉄

オリックスにのみこまれると、どういうわけかひいきの選手が移籍した楽天の応援

をするようになりました。

 なかなかオリックスチームは、昔からの大阪の野球ファンの支持を集めることは

できなかったようです。

 なんといっても大阪の野球チームはタイガースでありまして、それに対して「仙台

が親戚」さんんは、タイガースの本拠は兵庫県西宮といっておりました。

ここに来て、実力はタイガースよりもバッファローズのほうが、はるかに上をいって

いるのでありますが、やはり大阪の野球好きはタイガースを応援しているのかな。

 26年ぶりというと1996年以来でありまして、1995年は阪神淡路大震災がありま

したので、日本中が「がんばろう神戸」とオリックスチームを応援したのでありま

したです。(すっかり忘れていましたが、検索をかけてみて、そういうことがあっ

たなと思いだしたことです。)

 1996年に読んだ本で印象に残ったものというメモが手帳に記載されていました。

新刊だけでなくて、この年に手にしたものではなりますが、そのなかからいくつか

をピックアップしてみます。

 1 蝦夷地別件 船戸与一 船戸らしいといえばらしい小説で、史実に題材を

             とったものですが、船戸はあくまでも少数者の味方

             でありました。国後、目梨の戦いに興味がありました。

 2 屋根の上のバイリンガル 沼野充義 たぶんこの年に白水Uブックスになった

             はずで、これで沼野さんのことを知ることにです。

             USAのポーランド移民のことなどを知ることにです。

 3 のの字ものがたり 田村義也 田村義也さんが自らの装丁に関してなどを

             書いたエッセイ集。この本自体がこった作りになって

             いて、いかにも田村さんらしいものです。

   4  気まぐれ美術館 洲之内徹 新潮文庫にはいったのが1996年でありまし

              た。それから三冊目まで文庫になって、それ以降

              も期待されたのですが、そうならなかったのは、

              貧乏読者には残念であったこと。

 5 トゥバ紀行 岩波文庫  幻の独立国家に関する本。切手や喉歌の愛好家

              にはよく知られている共和国。当方は、翻訳した

              田中克彦さんのおかげで、この本を知ることにです。   

 6 子供より本が大事と思いたい 鹿島茂 青土社元版がでたのが1996年で 

                この本で鹿島さんのことを知ることにです。

                鹿島さんが多作なのは、購入した書籍の代金

                を支払うためで、そのコレクションは、最近

                になって書影が公開されるようになっていま

                すので、差し押さえになることもなくめでたい

                ことです。

 手帳に記されているリストには11冊があがっていますが、まあこのくらいに

しておきましょう。26年ぶりということで、ここにあげた本を手にしてみよう

かなです。