先日に届いた「一冊の本」で連載されている佐藤優さんの「混沌とした時代
のはじまり」を見ていました。今月のタイトルは「コロナショックと社会不安」と
いうものです。その文章でそうであるかと思ったのは、次のくだり。
「もしロシアや中国が新型コロナウィルス封じ込めに成功したら、全体主義体制
のほうがリスクの封じ込めという点ではいいじゃないか、という話になるかもし
れません。」
自由主義体制の国は、個人を尊重するがためにリスクの封じ込めという点で
は問題が多いということになるのでしょうか、それで感染者数の多い国や地域を
見てみましたら、EU諸国が軒並みリストの上に来ています。感染症対策と個人の
自由をどのように折り合いをつけるのかが、先進国といわれる国の試練であり
ますね。
EC加盟国でもハンガリーのように過去の全体主義体制へと逆戻りしそうな国
もあったりで、歴史は揺り戻しをしながら、すこしずつ良い方向に向かっていると
思いたいことです。
病との戦いということでいけば、20世紀の初めころから戦後まもなくまでは
結核が最大の病でありまして、結核は空気感染するということで、患者が発生し
た家の前を通るときは口を押さえて、小走りに抜けるといわれていました。
当方が小学生のころには、すでに治る病気になってはいましたが、同級生の
父親とか学校の教師などで療養所に入っている人は普通にいましたですね。
その人たちは、若い頃から入退院を繰り返したりしていましたので、若い頃は
長生きするのが難しいと思っていたようです。
結核が猖獗していた時代のことを思いおこすのもいいのかもしれません。
それにしても、この時代に空気感染のはやり病が出現したとしたら、大変な
パニックになりますでしょうね
。