春なのに

 昨晩遅くに放送があったNHK「the Covers」を録画した、今朝と午後に見る

ことになりです。今回は「春うたアコースティックナイト」ということで、四組の

アーティストさんの競演であります。スタジオ・ライブですが、良い音楽番組であ

りました。

 これにでていた人で、当方が知らなかったのは長く群馬を拠点に活動を続け

ているという「G-FREAK FACTRY」というおじさんバンド。こういう人たちが

いるのかと思ったら、柏原芳恵さんが歌った「春なのに」をカバーです。

画面写りの悪い(インスタ映えの真逆)風貌で、中島みゆきの歌を歌っています。

本日の午前に見たときには、こんな暗い曲なんだと思ったくらいであります。

午後になって本日のニュースで伝えられた訃報を知ってからは、まるでこの

グループの解釈は、こうして亡くなった人たちを送る曲にも思えたことです。

「むこうで友だち よんでますね」とはそれにしても、かなしい歌であることで。

番組MCのリリー・フランキーは地球最後の春の歌に思えるといってました。

 それでも元気にしなくてはで、「むこうでよんでいる友だち」のところへ行って

しまわなかった人の文章を読むことになりです。

 新潮社「波」に短期集中連載ということで、小林信彦さんが「決定版日本の

喜劇人 最終章・改」が始まっていて、4月号はその二回目となっています。

 当方が読んだのは新潮文庫版でありますが、その後に定本ということで、

新しい版になっていて、現在はこれが流通しています。(当方は定本は所蔵して

いません。)

定本 日本の喜劇人

定本 日本の喜劇人

 

  今回は「最終章・改」ということですから、この連載が終わったら手をいれて

「決定版」につながっていくのでしょう。とにかく、できるだけ記録を残していこう

ということなのでしょう。

 本日に亡くなった人の関連では次のようなくだりがありです。

「いかりやさんのことは以前に短く触れている。もっと早く役者になれば、と私は

思っていた。それだけだが、そのことをあれこれ言っても仕方がないだろう。」

 本日に亡くなった志村さんも、主演映画の企画が進んでいて、その作品は

志村さんにとって最初の主演映画であったとのことです。小林さんにならえば、

「もっと早く役者になれば」でありましたね。

日本の喜劇人 (新潮文庫)

日本の喜劇人 (新潮文庫)