昨日に話題にしたG・スタイナーの訃報のことは、もし坪内祐三さんが健在で
ありましたら、どこかでなにかの文章を発表するのではないかと思ったりするこ
です。
もともとは福田恆存とか米国文学などをフィールドにして、それに日本の明治
ものなどをやっていたのですから、このへんのとこを、もうちょっとつっこんでもら
いたかったなと思いますね。
そんなことを思っているところに、文芸誌3月号の広告が新聞に掲載でありま
す。文芸四誌のうち、広告に「追悼 坪内祐三」とありますのは、「新潮」と「群像」
の二つでありました。
「新潮」は福田和也さんと平山周吉さんのものが掲載になっているようです。
一方の「群像」は、若手の橋本倫史さんです。「ドライブイン探訪」で知られること
になった橋本さんは、若いころにライターとして「en-taxi」に寄稿したり、対談の
構成などをしていたことを、当方はつい数日前に知ったのでありますが、この橋本
さんが坪内さんとのことを書いたものがネットにあって、それが参考になりました。
橋本倫史さんは大学に在学中に坪内さんの講座「編集・ジャーナリズム論」
を受けていたのだそうです。この講座の影響でライターになったとのことです
から、まさに坪内さんは師匠ということになりますか。(そのうえ、仕事も与えて
くれたのですから、ありがたいことで)
finders.me 橋本さんには、若い人向けの雑誌編集部から坪内さんの追悼文の依頼が
ありまして、すでにそちらに寄稿したものはホームページにアップされていまし
た。こちらを読んでみてから、「群像」をのぞいてみてもよろしいかな。
qjweb.jp 若い人たちが、坪内さんをどのように見ていたかわかるようで、これはありが
たいものでした。